ボーイスカウトのイメージが軍隊みたいだという人がいる。
だって、それらしい制服着てるし、敬礼したりするからね。
でも、ぜんぜん軍隊ではないし、右翼寄りでもない。
でも。
そう見えるのには理由がある。
イギリス人である創始者のベーデン・パウエルが筋金入りの軍人であったからだ。
軍隊を引退したあと。
彼は軍隊での経験を青少年の育成に応用できるのではないかと思いついた。
そこで。20人くらいの子どもたちを連れて島に渡り、野外キャンプをしてみた。
結果は、大成功。
こうして、ボーイスカウトが誕生した。
敵をやっつけるわけでもないし、戦うわけでもない。
野外をパトロールと称して、コンパスを使って探索したり、観察したり、工作物を作ったり。
時には、能力を向上させるようなゲームを考えたりとバラエティにとんでいた。
加えて、年齢層の違う子どもたちのグループを作って、活動させたりした。
当然、上の子が下の子の面倒を見る。
こうした一連の要素は、彼が経験した軍隊をベースにしている。
だから、見た目や用語、動作などはどうしても軍隊での経験が反映されている。
敬礼については、3本指でやるのが特徴的だ。3本というのは、3つのちかいを反映している。
隊長とスカウトの間ではよくやるやつ。
ま、これが一番軍隊的に見えるかな。
これ以外の動作ではなんか「締まらない」と思うな。
保護者が集まるような団行事では「敬礼」より単なる「頭を下げる礼」を多用する。
いわゆる「おじぎ」は「礼」だからね。日本的美徳。
これを右翼的だという人はさすがにいないだろう。
世界では、握手とかハグが普通なんだろうけど、僕はやっぱりお辞儀が好きだなあ。
コロナ禍では握手やハグはソーシャルディスタンスが取れないからね。
弥栄