持ち物には名前を書きましょう。
小学校に上がった頃先生に言われたことである。
もう何にでも名前を書く。定規でもノートでも鉛筆でも。
ありとあらゆるものに名前を書く。
いい習慣だと思うが、中学校や高校になったら忘れてしまう人も多いかもしれない。
ところが。
ボーイスカウト活動に参加するようになってから、名前を書く習慣は鮮やかに復活した。
マグカップ、食器セット、ザック、帽子など
ありとあらゆるモノにマジックで名前を書く。
最初何でこんなに名前を書く必要があるのかと思った。
理由は簡単。
共同活動が多いからである。
誰かが食器を洗う。誰かが荷物を運ぶ。
食器なんかいっしょに干しておくから、誰のスプーンやらフォークやらわからなくなる。
名前を書いておかなければ自分のものが分からない。
あるとき、カブ隊の舎営に参加。
お風呂のまえに、靴下を発見。
誰のかわからない。
スカウトが集まったときに、これは誰の靴下かと聞いた。
誰も返事がない。当然、自分が忘れ物をしてるとは思ってもいないからね。
こんな時のためにカブ隊では衣服類も名前がわかるようにしておくようにと保護者にお願いしてるらしい。
靴下の柄を説明して、心当たりはないかと一人ずつ見せて回った。
すると。
あ、僕のや。と、一人のスカウト。
なんと。わが息子であった。
指導者からは、親の顔が見たいなと大笑い。
カブ隊の保護者のみなさん。
スカウトの持ち物には名前を。
弥栄