テレビ番組で薪に火をつけるというのをやっていた。
薪ひとつずつにナイフでうすく木の皮を剥いでいくのである。
薄い木の皮に火がつくと、やがて本体の木に引火するという寸法だ。
ボーイ隊の2級スカウトの項目に、マッチ2本で火をつけるという技術テストがある。
太い薪がたった2本のマッチでもえるはずがない。
それに、だいたいマッチなんて扱ったことがないスカウトばかりである。
一昔前なら、マッチを擦るなんてことは朝飯前だった。
ところが、いまは、オール電化の時代。仏壇のろうそくだって、いまやLED。
マッチの擦り方がわかるはずがない。
それに。家にマッチがない。だって、つかうところがないからね。
いかに火をつけるかってところに工夫の面白さがあるんだけど、その前の段階でみんな苦労する。
時代の流れを感じるなあ。
弥栄