
ボーイスカウトに応用できそうな本を読みました。
スキーから帰ってすぐ。痛めた足をさすりながら、
eラーニング構築のための勉強を始める。
「行動分析学入門」-ヒトの行動の思いがけない理由
杉山尚子著 集英社新書
を読む。
学習理論は、学習心理学と行動分析学の入門書を読んどけばいいだろう。
理論は、これを最後にする予定。(ほかにも読みたい本あるし)
この本は、行動分析学の入門書でやさしく記述してある。
なんでもヒトおよび動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって
説明しようとするらしい。
行動の原因は、心にあるのではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていくらしい。
アメリカのスキナー先生が創始した学問体系だ。
略
仕事に関係しそうなところはともかく、どーも、ボーイとの共通点を見つけようとしてしまう。
この本のなかで興味を引く内容があったので紹介しておこう。
●シェイピング
第一に現時点で達成可能な目標を設定し、それが安定して達成できるようになったら、 少しずつ目標を引き上げ、最終目標を達成することシェイピングという。
これはわかりやすい。少しずつ目標をあげるのだから。
効率よいシェイピング
[1] 即時強化
ともかく目指す目標を達成したら、間髪いれずにすぐに強化する。
この強化のタイミングは何より重要。すぐにという点が重要だとか。
[2] 目標は少しずつ引き上げること
ハードルを急に高くすると挫折の可能性が高くなる。
これって、リーダーの熱意がないと続かない?
[3] 挫折をした時の対処の仕方
つまづいたときにある程度やってみて、やはりできそうになければ目標を少し下げるか、一つ前の段階の目標に戻り、そこで練習して出直す。
前の目標で技能が十分身についていないか、次の目標の設定が高すぎたのかのいずれか。
なるほど、言わんとすることはわかる。しかし、そこまで我慢強くサポートできるかな。
●チェイニング
プロセスを鎖にたとえ、それをつなげていくという意味のチェイニングと呼ばれる技法がある。
特に鎖を後ろからつなげている逆行チェイニングという方法が非常に効果を発揮する。
普通は、はじめから順番にやらせて、途中でできなくなったら、手伝ってあげるだろう。
しかし、これを逆にやるのである。
つまり、はじめの方はリーダーが手伝ってやり、最後のプロセスだけを自分でさせるというのが逆行チェイニングである。
最後のプロセスができるようになったら、最後から2番目と最後だけを一人でやらせる。
それができるようになったら、最後から3番目以降を自分でやらせるようにする。
こうして、最終的には最初から自力でできるようにする。
こうすれば、最後の締めだけはきちんと自力で処理できるという達成感を味わわせることができる。
これは非常に効果があるらしい。
よくもまあ、うまいこと考えたもんだ。
常に締めだけを何度もやってたら達成感を味わうことができるって。
それに最初から一部始終見てるから、覚えるよなあ。
これは、カブやボーイでも応用が利きそうである。(セレモニーの司会、テント設営、火付け、パッキングなど)
ベンチャーだって、プロジェクトの計画から遂行などの部分にあてはめることができそう。