
2017年のカブ隊の活動報告です
先日までの寒波は去って暖かくなった。
今日は団行事の耐寒登山だ。カブ隊といっしょにいこう!
————————————————–
記録:2017.01.29
天候:晴れ
場所:六甲山
出発:船坂
到着:有馬
地図:山と高原社「六甲・摩耶」
道程:[1]船坂→[2]船坂峠→[3]石宝殿→[4]六甲山→ [5]虫地獄 → [6]ケーブル有馬駅
歩行:5時間
距離:約 12Km
高低:

駐車:
トイレ:六甲山、船坂のコンビニ、ケーブル有馬駅
備考:
BV:★★(帰りがケーブルなら)
CS:★★★(普通に)
BS:★★★(普通に)
VS:★★★(普通に)
————————————————–
0805 千里中央集合
カブ隊は14名。風邪が流行していて6名が欠席。学級閉鎖になったスカウトもいるらしい。
すぐ隣でビーバー隊が集まっている。スカウトだけではなく保護者もいっしょだ。(おおっ、保護者の出で立ちは完璧だ)
0815 カブ隊のセレモニーが始まる。
今日のベンチャー隊は、二手に分かれていて、国際女子マラソンの奉仕に参加するグループと耐寒登山に参加するグループに別れている。
しかし、耐寒登山に参加するはずのベンチャースカウトは風邪で休み。
ということで、参加するのは私だけとなった。(さびしい)
0830 出発
人数が多いのでビーバー隊とカブ隊はバスで移動だ。団体行動で電車での移動は大変なのでバスのチャーターはやむを得ない。ほぼ満席となったバスで船坂まで移動してカブ隊だけが下車する予定だ。
ビーバー隊はその先のロープウェーまで行って、そこから登る。
0920 船坂(標高399メートル)
宝塚を経由して、船坂のバス停まえに停車して下車。すぐそばのセブンイレブンで集合する。
ここから山頂まではトイレがない。
リーダー達は近くのコンビニで昼食用のカップ麺などを購入し、そのかわりにスカウト達のトイレを使わさせてもらうのだ。
0945 出発
カブ隊は3組あって、それぞれにリーダーとして大人がつく。今回は、保護者の参加もある。
私はベンチャー隊からの支援として参加している。
先頭はCS隊長が付き添って出発した。どの組についてもらってもかまいませんとのことだったので次発の3組につくことにした。


カブスカウトの組長が先頭になってノロノロ歩く。後ろは次長だ。
もらった地図を見ながら進むのでスピードがでないのだ。地図は山と高原社の地図だ。リーダー達はあえて道を教えず見守っている。スカウト達に探検させてる感じだ。
あきらかに道を間違えると、立ち止まってそっちは違うということを態度で示すのだそうだ。
私もカブ隊のやり方に従ってあえてなにもいわないことにした。民家を両方にみながらの生活舗装路を山に向かって歩いていく。
1015 登山口
正しい山道のルートに入ると迷いようがないので少しスピードがあがる。
足元には石がゴロゴロしていて歩きにくい。南から登るルートと比べるとマシなほうだ。
ところどころでうっすらと残雪を見かける。木々の間から曇り空が迫っている。鳥の鳴き声は聞こえない。雨は当分の間、降りそうにないだろう。


スカウト達はなにか発見するとすぐに立ち止まる。
彼らの目線でみると、朽ち果てた看板や変な形をした石、倒木なども好奇心をそそるのだろう。じっと見つめたり、触ってみたり、蹴っ飛ばしたりする。
そのたびに、リーダー達から「危ない!」、「まっすぐ歩きなさい!」と注意されるのだ。
はっと気がついたように、元の隊列に小走りに戻る。(そして、私もビクッとなって申し訳ない気持ちになる。)
すべてがこんな感じだからペース配分がバラバラである。疲れたと思ったら立ち止まってそこで休憩となる。実にゆっくりしたペースだ。
1050 船坂峠(標高650メートル)
急登を登りきると見慣れた船坂峠にでた。ここからは歩きやすい道になる。
六甲全山縦走路だ。(もう、何回ここに来たのだろう)
相変わらず組長を先頭に進む。組長はやっぱりしっかりしてる。彼らには歩く順番というのがあって、最後尾は次長でなければならない。あっ、間違ったとか言って順番を守ろうとする。


下山してくるハイカーを見かけると、大きな声で「こんにちはー」と挨拶する。
実に清々しい。すれ違う人達もニコニコしている。最近、山で青少年を見かけることは少ない。余計に元気をもらうのだろう。


途中で弁当を食べていたハイカーたちから、この先はアイゼンがいるよとの情報。
途中からアイゼンを装着。安全対策だ。微妙な積雪だが、踏み固まった雪は滑りやすい。
あとで聞いたらアイゼンを使わなかった組もあったという。
スカウトたちはおしゃべりをしながら進んでいく。しんどそうにも見えるが、楽しそうにも見える。後ろからなので表情はわからない。飴をもらうと元気がでてくるのだ。


体が小さくて細いから、ザックがおおきい。
背負いにくそうにしているので、両肩のベルトを調整してやろうとしたら、すでに目一杯まで絞ってあった。試しにザックを引き上げてみると少し重い感じがする。
山頂で食べるカップ麺のために熱湯を魔法瓶にいれてきているのと水分補給のお茶があるからだ。
私が使っているザック(ドイターのストラーゼ25L)の本体の重量は700gだ。
スカウト達の背負っているザックも同じようなモノだろう。
これにお茶や魔法瓶を加えると2kgか。それに着替えやいろいろなモノを加えると3kgだろう。
小学生の平均体重は4年生で30kgくらいだから、ザックの重量が3kg以上になると体重の10分の1以上のものを背負ってることになる。
60kgの大人だと6kgのザックを背負っているようなもの。ちょっとしんどいかもしれん。
などと思いながらみていた。
1210 芦夕道路
ここでアイゼンを外す。後少しで一軒茶屋だ。
安全のために、私が先頭を離れて前を歩くことにした。下りのカーブが続くので車もスピードが出る。
私は真っ赤なポロシャツを着ているから目立つはずだ。うしろを振り返ると50メートル程離れて歩いている。


1230 一軒茶屋
たくさんのハイカーがいた。
トイレをすませて山頂にいくことにした。冬場のトイレは簡易トイレが設置されていて、いつものトイレは使えない。
急な登坂は、半分雪が残っている。すべらないように歩くのがむずかしいくらい。
途中で、ビーバー隊に出合った。
スカウト達はニコニコしてる。リーダーも保護者もニコニコしてる。スカウトたちと同じ目の高さだったら、もっと笑顔が素敵に見えるんだろうなと思う。


1240 山頂(931メートル)
風はなく、暖かい。いつもの標識の横で記念撮影だ。
そばに一等三角点があるよとスカウトたちに教えてあげたが、関心はなさそうだった。
神戸港は雲のためにうっすらと見えるだけだ。ここからは、きらめく瀬戸内海は見えない。
先に登ったカブ隊やボーイ隊は電波塔の横でご飯を食べていた。私がついているカブ3組は一軒茶屋まで降りて食べることにした。
スカウト達は、急な坂をサーフィンしているように滑り降りる。
あいつら、器用やな。しかし、わざわざすべりやすいところを選んで歩く気持ちがわからん。


1250 昼食
さっとシートを広げて昼食だ。ま、実に手慣れてる。さすが、カブスカウト。
持参したお湯は熱湯のままだったらしい。バーナーを持参したので追いだきするつもりだったが、結局1人だけだった。私は、いつも食べ過ぎるので小さなおにぎり二つと小さなカップ麺を一つ食べた。
昼食の間、他のグループは下山を開始した。


1315下山開始
手早く撤収して下山を開始する。魚屋道(ととやみち)から有馬温泉に降りる。
先頭集団から30分以上は遅れている。
この三組というのは、自由気ままな組みなんだとか。
確かにそんな感じがする。一組は元気いっぱい、二組はまじめ。イメージでいうとこんな感じだとか。
ボクが偶然選んだのは自由気ままな三組だった。
降り始めの道は残雪があって、すべらないように歩くのがやっとだった。
登りと違って、スカウト達はすいすいと先に行く。おいおい、とばかりリーダー達はもたもたする。
あいかわらず、スカウト達はおしゃべりしながら歩く。なにを話しているのか理解はできない。
突然立ち止まったり走り出したり。これの繰り返し。
突然、思い出した。そう、これは道草だ!
自由気ままな道草的下山なのだ。ボクも昔はよく道草をしてたなあ。そういう感じを忘れかけてた。
そう思い出すとなんだか楽しくなってきた。ゴールの時間をまったく気にかけていない。
下りはあっという間だ。道に迷うこともない。


1450 虫地獄登山口
虫地獄のいわれ
むかし、有馬温泉の山手の谷あいには、温泉の影響で毒水が湧き出ていました。そこにある池の水を飲むと、鳥も虫も苦しんで死んでいきました。いつしか、人々はこの地を「地獄谷」、「鳥地獄」、「虫地獄」と呼ぶようになりました。今では石碑だけが残っています。
有馬温泉 龍泉閣より引用(https://ryuusenkaku.jp/)
1455 ロープウェイの駐車場
なんとか、ギリギリ3時前に到着した。
すでに到着したグループはバスに乗って待っていてくれた。カブ隊隊長もニコニコしている。
遅れてすみませんでした、いえいえぜんぜんかまいませんよ。スカウトはあらかじめ持ってきた靴に履き替える。バスに泥を持ち込まないようにするためだ。
ロープウェイ駅でトイレをすますとバスに乗り込んだ。
わいわいと点呼が終わりバスが出発した。ベンチャー隊だけおらんわと誰かが叫ぶ。
おるでー、私一人だけやけど。


1610 千里中央
宝塚で少し渋滞があったものの、無事千里中央に到着。
だれも怪我なく帰ってきたので安心した。もう少し、雪があったらええのに。スカウト達はそんなことを言ってる。元気がいい証拠か。
カブ隊に元気をもらった耐寒登山だった。
感想
[1] 船坂からの登山は高低差も300メートルほどなのでカブ隊にはまあまあだろう。
[2] ビーバー隊にはケーブルがあるので、エスケープ手段として安心して歩ける。
[3] 冬場はアイゼンは用意しておいたほうがよいだろう。
[4] トイレが少ないので対策はしておくこと。
[5] カップ麺のお湯は魔法瓶でも十分対応できる
[6] 下りの凍結道路に注意。

