【パイオニアリング研修会】縛材とロープだけで大型工作物を作る!

管理人のひとり言
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2011年のパイオニアリング研究会です。

12月に突入。さあ、ハイキングにでもと考えていたが、待てよ。
今日は確かボーイスカウト豊中地区の「パイオニアリング研修会」だ!
私も参加を申し込んでいたはず。大型工作物を建てに行こう!
というわけで、パイオニアリング研修会に参加してきました。
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日時:2011年12月4日(日)午前9時30分~16時(受付9時15分)
場所:服部緑地公園ユースホステル前広場
講師:菅沼宏之(大阪連盟トレーニングチーム員)
内容:大型工作物(ピラミッド型信号塔)を作成することによりロープワーク技能を習得
受講:指導者(9名)
持物:ロープ4m,or,6m(あれば2本)、軍手、昼食、飲み物、マイカップ、雨具、筆記用具、指導者手帳
参加費:100円
服装:作業しやすい服装、帽子、(ネッカチーフ着用)
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■0920 受付
来てみるとすでにたくさんの指導者が。
私は突然の参加者であったらしく(事前予約していたつもりだったが)9番目の受講者となった。
参加費100円を支払って準備。指導者手帳も提出する。

■0930 開会式
いつもながら感心するが、セレモニーをやる。
国旗を掲揚し、ソングを歌う。久しぶりだ。

■0950 座学
菅沼講師よりパイオニアリングの意義についてレクチャーを受ける。
以下のような5つの点について学ぶ。
 [1] 大型工作物の必要性について
 [2] 安全性について
 [3] 技術について
 [4] 制作の意義について
 [5] 解体について
メモ
・正しい結索法を学ぶこと
・指導者が作るのではなくスカウトが制作して指導者が支援する
・大型工作物はスカウトの技能を応用する場である。
・役割分担がしっかりできないとだめ。チームビルドである。
・安全対策が不可欠。ヘルメットを着用。
・安全は先取りが第一である。制作から解体まで一貫して安全であること。
・危険予知トレーニングシートを利用して、安全管理を学ぶこと。
・離れたところで監視することで全体の安全を管理する(鉄道の安全係りは講習を受けた人がやる)
・ちゃんとした技術をスカウトに習得させることは、安全につながるし、彼らの進歩にもつながる。

なるほど。
そして実習に入りました。

■1015 実習開始
まずは使用するロープの説明から。どれくらいの荷重に耐えるかの基礎知識。
今回使うのは、幅8mm長さ10mを20本。(500kgまで耐える)幅6mm長さ5m39本。(写真左)
ちなみに、ザイルやツリークライミングに使うロープも紹介された。
ザイルは人を支えるためにあるので伸縮するがるちークライミング用は伸縮しないらしい。

その後にグループで制作手順について検討。
手順ができたら安全対策を考える。全員で考えるのはよいことだ。
自分が気がつかなかったこともわかる。

要となる下の三角形の頂点の結び方の注意。
あんまり大きく縛るとねじった時にロープが緩む原因になる。
このため、適度な幅で結索することがポイントとなる。

 そのあと、手順通りに制作していく。
基本的に結索方法は「角縛り」を使う。三角形の頂点のみ「八の字縛り」だがそれ以外は角縛り。
斜めの縛材を結ぶときには「筋交い縛り」と思いがちだがそれは小型工作物の場合のみ。
大型工作物となると人が乗るので十分な結索法でないとロープが緩む原因となる。
だから、ななめといえども「角しばり」で対策する。

二つの三角形を組み合わせて仕上げる。
3mの縛材を組み合わせると5mくらいの信号塔になる。(写真左)
垂直を保つために調整するが、実際は結びあわせて立ててから調整する。(写真右)
別に制作していた梯子をつける。

その後。全員でゆっくりと立ち上げる。(写真左)
立った!
制作者の全員から思わず拍手が起きる。

実際に乗ったところ。(写真右)
私も乗ってみたがけっこう高い!すこし揺れるがしっかりしている。
梯子が上りにくい。

制作時間は2時間くらい使ったか。
練習を十分行えば、6人で90分くらいで完成できる。

感想

[1] とても良い経験をした。今度の新ベンチャー課程では大型工作物の作成は必須。ベンチャー指導者は知っておいた方がよいだろう。
[2] チームビルドを学ぶよい機会であった。当団のベンチャースカウトにも挑戦させたい。
[3] 制作するには最低6人ほどは必要。自団だけでは難しいので他の団と協力して制作させてやりたい。
[4] その前にロープワークの技術をしっかりと身に着けさせないといけない。

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