かまどを作る場所がない

技能章というのがある。

救急章とか野営章とかね。みんな章という字がつく。

 

制度改正前は、ボーイ隊なら、ヤッパ取っておきたいよねっていう技能章があった。

野営章、炊事章、救急章の3つである。

野営章をとるには炊事章が必須だったから、事実上、野営章と救急章だ。

ま、ボーイスカウトならではのスキルがいるからね。

こんなスカウトたちといっしょにキャンプをしていたら、保護者のかたも楽しいだろう。

火起こしやら炊事やら、テント張りなど、実践経験豊富だから、とてもスムーズ。

 

スカウトたちに話を聞く機会があった。

技能章取ってよかったか?

みんな、それぞれエピソードを話してくれた。

 

そのなかの一つ。林間学校ではスターになった。というもの。

それって、技能章というよりボーイスカウトやっててよかったということやね。

ま、話はわかるわ。周囲の子どもたちは普段キャンプなんてやってないからな。

薪で火をおこすなんてことできただけで、そりゃ、人気者になる。

 

薪といえば、かまど。

今の野外炊事章(昔の炊事章)では、地面に穴を掘らないで3種類のかまどを作ること。

という項目がある。

 

すぐには無理。で、これがなかなかの難題。

直火禁止、火を使うときは所定の場所。勝手にキャンプもできない。

どんどん不自由になっていく。これも時代の流れかもな。

不自由な世界で炊事を実践するための技術(かまど)だが、皮肉にも時代と逆行している。

 

都会のボーイスカウトには、厳しい条件だ。

野性味あふれるキャンプって、無人島にでも行くほかはないかも。

 

でも。かまどに限らず、なによりも知恵を発揮することが大切。

 

弥栄

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