ボーイ隊では、スカウトの進級の過程で、薪にマッチ2本で火を付けるというのがある。
2本というのが微妙。チャンスは2回ということ。
まあ、経験上、かんたんに火がつくことはない。
準備がいる。
基本は、小さな木々からより大きな木に火を増やしていく。
大人だったらだいたい理解できるが、子供はそうはいかない。
でも、何度か練習すればできるようになる。
それよりも、困ることがある。
マッチを知らない子供が増えてきているということ。
家庭のなかでマッチを使うことがほとんどない。
一昔前だったら、お父さんがタバコを吸ってて、しかも、喫茶店で
マッチをもらってきてたとか。けっこう、マッチというのは身の回りにあった。
僕も30年以上前にもなるけど、タバコを吸っていた時代があって、
片手でかっこよくマッチをする練習などやっていた。ハードボイルドの映画の影響だ。
時代は進み、家庭でマッチを使う生活がほぼゼロになった。
あえていうと、仏壇のろうそくに火をつけるときくらい。それも、チャッカマンに替わった。
そこにきて、薪に火をつけるのだ。
子どもたちはマッチを擦った経験がないから、発火させるのも恐る恐るだ。
一回で火をつけられるスカウトはまれで、ほとんどの子供は2,3回やって失敗する。
運良く火をつけたとしても、マッチ棒を火のついた先を上にしてもつので、すぐに消えてしまう。
ま、そんなこんなで、薪に火をつけることを教える。
考えてみると、なんで薪が燃えるのかって、これは科学。
立派な実践学習につながってる。学校の先生さん、どう思いますか?
火の用心などの防災教育って、火の取り扱いを知らずして身につかない。
保護者のみなさん、家庭でも火の取り扱い方を教えてあげてね。
むずかしかったら、20団に親子共々入りましょう。指導者が無料で教えます。(笑)
弥栄