キャンプでは定番のランタン。
ランタンを使い慣れてる人をみると、なんだかキャンプの達人みたいにみえる。
最近は安全面やコストを考えるとLEDが大流行だ。
たしかにそれは言える。
携行に便利だし、ランタンと違ってガスやホワイトガソリンがいらない。
それに、テントの中に持ち込める。
でもね。
ランタンだからこそ出せる味があるね。やっぱり。
昔、豊中20団のボーイ隊では、ランタンといえば、イワタニ・プリムスの2245。
大体30ワットくらいの明るさのランタンかな。
班に一個ずつ貸与されていた。
新米スカウトの最初の関門。
それは、ホヤ。
ホヤというのは、見た目はメッシュでできた包帯というか、そんな生地のもので
ガスが点火する周りにつけておくもの、
そのままでは光らない。一旦火をつけて全体を燃やして炭化させる。
するとガスで発火した時にそいつが発光するのである。
最初はなかなかこのホヤに火をつけることができない。
先輩スカウトに教えてもらいながらつけるのである。
こうしてセットが終わったらいよいよランタンを灯す。
ガスのバルブを緩めながら何回かカチカチと着火を試みると、ボーという音がして火が灯る。
周囲が暗くなってくるとランタンの周りだけがほのかで明るい。
これが何とも言えない良い感じがするのである。
キャンプに来てるなっていう感じかな。
あんまり明るすぎるのも味がない。
弥栄
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