太陽の塔を測る

太陽の塔 管理人のひとり言

ボーイスカウトでは計測という技術を学ぶ。
測量士のようなことではなく、身近なものを使って計測する。
鉛筆をつかった横倒し法とか、歩測とか、ナポレオン法という帽子のツバをつかった計測とか。
計測って、案外役に立つ。

ボーイ隊の隊長だったころ、スカウトたちを連れて万博公園に行った。
有名な太陽の塔がある。岡本太郎氏が作った塔だ。
普通のものを計測してもつまらないから、太陽の塔を測ろう。
太陽の塔から、歩測で数十メートルほど離れる。
あらかじめ、紙に角度を記入しておいて、糸の先に5円玉をつけてぶら下げる。
紙の一片の先に太陽の塔のてっぺんがくるようにして仰角を計測する。

そこで、役に立つのがタンジェント。三角関数だ。

中学生の頃、三角関数なんて、何の役に立つのだろうと思っていたが、計測では魔法のように高さを計測できるから不思議だ。

お~。これこそ実利ある活動。
とか、思いながら、みんなでわいわい言いながら観光客を横目に計測した。

さあ、結果は?
インターネットとかの情報では、みんな70mと言ってるけどね。
ウィキペディアでも70mって説明してる。

実際の太陽の塔の説明には、65mと書いてあるけどな。
どっちが正しいのやら。

スカウトたちの計測の結果を平均したら、66mという結果だった。
素晴らしい!ほとんど当たってるぜ!

数学はウソをつかない。
このときほど、スカウト活動の素晴らしさを実感したことはないな。

弥栄

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