紙ヒコーキ

管理人のひとり言

近くに万博公園がある。1970年、万国博覧会が開催された場所。とにかく広い。太陽の塔がデンと大阪平野をにらんでいる。晴れた日などはたくさんの人がやってくるな。

ある時、野球場がすっぽり入るくらいの広い芝生広場を歩いていた。おじいさんが、空に向かって何かを打ちあげている。

ビューン!

おっ、紙ヒコーキか!
30メートルほど上空に舞い上がると、やがてゆっくりと旋回しながら降りてくる。1分は滑空しているな。

ヘェ~。すごいな。
どうやって、あんなに高く打ち上げてるのかな。

よく見ると、手になにやら持ってる。パチンコのようなもの。

よく飛びますね。と、声をかけてみたら。ニッコリ笑って説明してくれた。

紙ヒコーキの同好会に所属していて、練習しているのだそうだ。ギネス記録を狙ってるとか。

道理でよく飛ぶはずだ。

割り箸に輪ゴムがつけてある。紙ヒコーキの先端に引っ掛けて真上に打ち上げるのだ。

こうやってね。と、上空を見上げながら紙ヒコーキを引っ張る。

ビューン!

さっきよりもさらにゆっくりと滑空している。うわ〜、面白そう。これはスカウト工作ネタになるな。

そんなことを考えていたら、やってみますか。と紙ヒコーキを手渡された。

ビューン!
少し斜めだったが発射成功。まずまず。

やがて。
紙ヒコーキがくるりと旋回しながらふわぁと着地してきた。それから何回か発射させてもらった。

紙ヒコーキは少し硬い紙質の広告用紙を使っていて、先端にはウレタンが巻きつけてある。もしも、人にあたってもケガをしないようしている。微妙なバランスだ。

ベンチには、たくさんの紙ヒコーキがあった。条件さえ合えば、3分近くも滞空しているらしい。

最近はドローンが流行ってるけどね。こういうのもいいな。子どもたちでもできるしね。工夫次第で夢もふくらむ。

弥栄

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